パラダイムシフト

沿革

国際個人学研究所について

国際個人学研究所とは、イタリア・ルネサンスに端を発する近代文明研究並びに、柳田國男の方法論の研究を通して、日本の特異体質を考察した結果、帰結した理論に基づく、「個人学」及び「自分学」の提唱を機に、囀林坊こと狂四郎がネット上に設立した研究所の名称で、英文名を"INTERNATIONAL INDIVIDUALOGY INSTITUTION"(Triple I)と言います。

設立の目的及び主旨

目的

目的は日本の歴史的な背景を鑑み、近代文明と相容れない部分に如何に対処するかを考察し、対処法を提案するとともに、シンボリック・アナリストとして、同時にポスト・モダンのエートスを提唱する事にあります。

主旨

日本の社会は国家の形成が早かった為に、統一規範としての宗教の必様性が無く、その為に聖俗未分離のまま現在に至っています。

その為に「世間」と「社会」の二重構造等の特異体質を生み出し、それらにまつわる数々の弊害が所々に見られ、ホ−リズムの社会の特質である付和雷同の姿勢は、個人主義、自由主義の社会と相容れなくなっています。

従って近代文明を享受し続ける為にはその原理を充分に理解し、個の確立こそが個人に課された最優先の課題であると認識する必要があるのです。

その為には日本人の心の拠り所である世間の代替になり得る別の拠り所を導き出せる哲学が必要だと言う事です。

パラダイム・シフト心得

当サイト基本原則

  1. 西欧社会に対応する際の三原則
  2. 日本と近代文明を対比する際の心構え
  1. 西欧社会に対応する際の三原則

    1. 知性優先の原則
    2. 要素還元の原則
    3. 危険負担の原則

  2. 日本と近代文明を対比する際の心構え

全て論理に始まり(始めに言葉=ロゴスありき)論理に終わると認識する事。

  1. 教科書に頼らない
  2. 無常論を唱えない
  3. 一神論vs汎神論に持ち込まない
  1. 教科書に頼らない
    • 日本固有の問題は輸入の学問では解決出来ない。
    • 自分で考える事の重要性。「自分で考えるの反対は皆で考えることでは無くて、自分で考えないこと」であるとは『「自分で考える」ということ』の著者澤瀉久敬先生の言である。
    • 重要なのは結論では無く考えるプロセスである事を学ぶ事。
    • 結論を焦って無常論を唱えるのは愚の骨頂である。
  2. 無常論を唱えない
    • 初めから無常論を唱えていたら、考える必要も無い筈である。
    • 無の概念を排除する。
    • ALL OR NONEの考えを止め、ALL AND ONEで考える。
    • 全か無かでは一か八か当るも八卦、当らぬも八卦に通ずる。
    • 先ずは存在からである。「私は在るという者である」にも通ずる。
  3. 一神論vs汎神論に持ち込まない
    • 近代文明=西欧文明と短絡的に結び付けないと同じに、と西洋=キリスト教と即結び付けない。
    • イタリアルネサンスはギリシャ哲学とキリスト教のシンクレティズムであり、後にフリーメイソンに引き継がれるネオプラトニズムの唱える神とはキリスト教の神では無く、一神論における絶対主である。
    • 西欧も近代文明の前は野蛮だったのである。文明は物よりであり、その点から言えば野蛮でも近代文明は起せる訳であり、逆から言えば野蛮だからこそ出来たのかも知れないとも言える。

個論

日本人の聖俗分離が出来ず、ホ−リズムのままの状態で全と無の間を行きつ戻りつするのは、ひとえに個と論のの欠如によるものであるとの根拠から、国際個人学研究所が提唱する、「個人学」及び「自分学」の総称。

「オセロ理論(正義)」

結論・決断サポート機能

西欧社会に対応する際の三原則に則り、結論と決断は二つの全く違うものであるとの判断から、要素還元の原則に則り、論理的な結論を導き出すと共に、危険負担の原則により、正しい決断に導き出す支援をする為の理論。

「草枕理論(感知)」

感性・知性優先順位感知機能

知性優先の原則に則り、右脳と左脳の使い分けにより、感情をコントロールし、事実を目を背ける事なく直視する習慣を身に着け、常に真実を何物にも優先させるコンフロンテーションについての理論。

名称については下記参照の事。

山路を登りながら、かう考へた。智に働けば角が立つ、情に棹させば流される、意地を通せば窮屈だ、兎角人の世は住みにくい。

住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画が出来る。

「草枕」夏目漱石

これは、曾てウィスキーか何かのコマーシャルに利用されて以来爆発的に有名になった、日本人アイデンティティー・クライシス第一号、夏目漱石の「草枕」の一節である。

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