再生塾

再生か滅亡か

「人類に救いはあるか?」という事を考えると、今の儘では救い様が無いと言うのみであり、悲観的にならざるを得ない。このまま進むと物が心を凌駕する日もそう遠くはない気さえする。 全能感を持ち過ぎてしまった人類は、心の中から神を駆逐してしまい、個々の人間は益々神を必要としているにも拘わらず、幻想の全能感に浸っている。

ヒューマニズムの原点でイタリアルネサンスの絵画でさえ人の心を癒せなくなってしまった現在、今一度この人間中心主義を考え直さないと、人は自分自身をどんどん追い詰め自分で自分の首を絞める事になる。 現代の様な自由主義、個人主義の下では、昔の様に宗教で人の心を縛る事は出来ず、後は個人個人が内なる神を見い出し、良識に従って行動するより手は無く、自己の確立だけが滅亡から逃れられる只一つの途である。 今迄様々な方法で社会或いは個人について語られて来たが、全て相対的な世界だからこそ語れるものであり、留まる事が無い。

この相対世界に於ては、他との比較によって自分を認識するしか術が無く、本来絶対世界を前提にしか語り様が無いものを相対世界の中だけで追求している様なものである。 自分にとって絶対的なものは唯一つ「自分」であり、全てこの「自分」から始まるのである。 従って人はすべからく「自分」の内に絶対的な世界を見い出す必要があり、これが所謂「内なる神を見い出す」作業に他ならない。

他人と比較している内は何も生じない。

【相対世界と絶対世界】 【原罪と贖罪】 【個と全】 【CYBER SHARMAN】 【覚醒への道】 【HOME PAGE】 inserted by FC2 system
RYU0-NET(ryu-o@ha.bekkoame.ne.jp)